ホームページをお持ちのお客様に“最近スマートフォンが増えてきたのでスマートフォン用のサイトが必要ですか”というお問合せをいただきます。
また、インターネットを閲覧する機器もPCからスマホ、Androidタブレット、iPadなど多岐にわたるようになりました。
携帯電話用のサイトが必要な背景には携帯サイトしか見れない携帯端末も多かったということがありました。
しかしスマホの場合はPCサイトを見たいという人が多いように思います。
私自身もスマホ用サイトは必要かもしれないと思っていたのですが、自分でスマホ用のサイトを見ていて必要か疑問に思うときがあります。
というのはPC用のサイトを見たいのに勝手にスマホ用のサイトに移動させられて改めてPC用のサイトに移動しなければならないことがあるからです。
家ではAndroidのタブレットを使っているのですが、どうもAndroidのタブレットはスマホに分類されることが多くWEBサイトを見ているとスマホ用のサイトに自動で移動させられてわざわざPCサイトへ戻るという行動が必要になっています。 これは非常に不便でできれば移動させられる前にせめてPCサイトとスマホサイトのどちらに行きたいか聞いてきてほしいものです。
また、今はスマホ用サイトは必要でも将来不要になってくることも考えられます。 というのはスマホの通信速度の問題です。 現在外出先でWEBサイトを見る場合は3Gという通信方法で接続して閲覧することがほとんどです。 この通信速度は一般的に家庭のブロードバンドに比べれば遅い回線です。 この回線でPCサイトを見ると表示速度が遅くストレスになります。 そのためスマホ用に最適化された容量の軽いサイトが表示されればストレスが軽減されます。そのためスマホサイトが必要とも考えられます。
しかしこの回線も現在LTEという速い回線への移行時期にさしかかっています。 LTEがより普及すればPCサイトの表示が遅いという不満も少なくなるでしょう。
もう一つ現在スマホ用のサイトが必要と思う要因にWEBサイトの横幅の問題があります。 スマホは画面の大きさの問題で横スクロールをしないと全体が見えないということがよくあります。 これはPCサイトの作成時の問題ですが、PCのモニタのワイド化に伴いPCサイトの作成の横幅も広くなってきました。 横幅の広いサイトはPCでは見やすくてもそのままスマホで見ると横スクロールが必要で見にくくなります。
私が現在思うのは情報量が多くないサイトはスマホ用のサイトを作らずにホームページの幅を800~900pxくらいにしてPCでもスマホでもアクセスしやすいサイトを作成する。 特にメニューボタンなどページの移動するためのボタンの押しやすさを確認する。 縦向きでは押しにくくてもせめて横向きにして見やすいサイトか確認すること。
また、iPhoneやこれからのAndroidスマホはFLASH動画が表示できないのでなるべく使わない。 スライドショーはjQueryなどを用いると再現できます。
スマートフォン用に最適化されたサイトはPC用に作られたサイトに比べて見やすいのも事実です。 かといってPC用のサイトに表示されている情報をすべてスマホ用サイトに掲載するのも難しいと思います。
そこでスマートフォン用のサイトを作る場合はユーザーエージェントで強制的に振り分けるようなことはせず、PCサイトとスマホサイトへの移動を容易にできるようなサイト作りが必要だと思います。
スマホやタブレットは現在進化中です。 これからもどんどん使いやすくなるはずです。
まずは一度ご自身のWEBサイトをスマホやタブレットなどいろいろな端末でご覧になり改善点を発見することをおすすめします。